野菜栽培基礎知識-種播きの準備

土を準備する

育苗用には細かい土を

種子は一般に小さいため、発芽直後の根も細く繊細です。つぶの大きな土では、種子と土が密着せず発芽が困難になります。また、土の中には大きな隙間ができやすいので根が十分に張れないこともあります。

こういった理由から、育苗の土には、ふるいなどで細かくした土を使用します。

発芽用には特に細かい土を

発芽用には、特に細かい土を使用します。細かい土を使うことで種播きの深さを揃えることが容易になります。また、移植の際に大きな土の塊があると、土の重みで根が切れてしまうこともあるからです。

この時の土には、堆肥は細かいものであっても混ぜないようにします。堆肥を混ぜると土が固まらないため、移植のときに根に付いた土が崩れてしまうからです。

細かい土をつくるには、土ふるいを利用します。ふるいは、メッシュが2~3ミリのものがおすすめです。メッシュがあまりに小さ過ぎると土が固まりやすくなるので注意が必要です。

土ふるいでふるった土は、ペールやたらいに受け、苗箱に平らになるように敷きつめていきます。ペールで受けず、直接苗箱の上でふるっても構いません。

さて、次に苗箱等に敷きつめた土に播き溝をつくります。厚さ5~10ミリ程度の板を、上から押しつけて播き溝をつくってみましょう。播き溝の深さは種子の大きさ合わせて調整します。

ポット用の土には

ポットに直に種を播く場合や、ポットに移植する場合の土は、土が固まらず根がスムーズに伸びるようものを準備します。そのためには、発芽用にふるった細かい土に、細かくふるった堆肥を同じ割合で混ぜた土を使用します。

ポイント
①堆肥を振るう場合は、5ミリ程度の大きさのメッシュ(網目)にします。
②振るっただけでは落ちにくい場合は、手で押しつけるようにして堆肥を細かくします。
③たらい等の広い容器に堆肥と土を同量入れ、まんべんなくかき混ぜます。
ポットの準備をする際のポイント
①堆肥は穴を塞ぐ程度の量にします。敷き過ぎると定植後の根伸びの妨げになるので注意が必要。
②堆肥を使用しない場合は、ポットの底に葉を一枚敷きます。
③何も穴に敷く物がない場合は、ポットの底の土を指で押しつけて軽く固めると、土がこぼれにくくなります。
※根は土が存在しているところ、そして水分があるところに伸びていきます。
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