自然農法基礎知識-採種
無施肥、無農薬で野菜を栽培するには、自家採種が不可欠です。作物の種類が異なれば、 採種の方法も違ってきます。
主な採種の方法
●水選:実から採る種子は基本的に水洗いします。充実した良い種子は水に沈みます。
●風選:莢から採る種子は、水に浸けずに莢から取り出します。ある程度の風で飛ばずに
残った
種子を選り分けます。
①完熟した実から種子を含んだ部分をスプーンなどで取り出し、器に入れます。
②常温で1日おくと自然に発酵してきます。
このとき、水が混ざっていると発芽する可能性があります。水が混ざらないようにすることが ポイントです。
③種子を入れた容器に水を入れ、軽くかき混ぜます。充実した種子は底に沈み、未熟な種子や 種子以外のものは浮きます。
④水を流します。このとき、水に浮いたものも一緒に流しさります。再び、器に水を入れて、 また流します。これを繰り返して種子だけが残るようにします。
⑤種子をザル等に移し、水で洗い流してきれいにします。
⑥水を完全に切り、ござ、紙、サラシ、ザル等に広げて十分に乾燥させます。紙などに広げ る前に、布や紙等で水分をあらかじめ吸い取っておくと乾燥しやすくなります。
⑦種子を適当な容器に入れて、以下条件下で保管します。
・乾燥しているところ
・温度が一定であるところ(低温であるほど良い)
・暗いところ