野菜栽培基礎知識-ポット育苗
間引きについて
しっかりした生育のよい苗を残します。間引く苗は、引き抜かずハサミなどで切り取ります。
※引き抜くと残った苗の根を切ったり、一緒に抜いてしまう可能性があります。
※小さいもの、徒長したもの、虫に食べられたものを間引き1本だけ残します。
※同じくらいの大きさの苗が2本ある場合は、ポットの真ん中に近い位置にあるものをの残すようにします。
ポットの並べ方
熱を逃がさないためと、水やりの効率を良くするためと、そしてスペースを有効に使うために、 ポット同士は出来るだけ隙間のないように密着させます。
ポットはポリエチレン製で軟らかいので四角に形を変えて並べることもできます。この場合は必ず 並べかえてから水をやるようにしてください。
逆に水をかけて土が水分を含んだ状態でポットを四角に形をかえると、根を切ったり土のなかに隙間 ができてしまい根張りに影響を及ぼします。
なぜ苗箱に種を播き、ポットに移植するのか?
苗箱に種を播いて発芽したら、今度はそれを移植するわけですが、その理由は:
1.狭い範囲で播いた方が発芽までの管理が容易である。温度や水分の調節、草取りなどがしやすい。
2.苗箱に種を播いた方が、ポットに種を播く場合に比べて、少量の種ですむ。
3.ポットに移植した方が雑草の管理がしやすい
ずらし
苗を移植したポットをそのまま放置すると、根がポット下部の穴から地表に伸びてしまいます。この状態で
定植すると、根の大部分が切れてしまいます。
また、苗が成長し、隣同士で葉が重なり合うと、苗は光を求めて細長くなります(徒長)。
※ポット同士の間隔をあけて徒長を防ぎます。間隔をあけることで1本の1本の苗がしっかりと成長します。
※ポットの底から根が出始めたら即行います。
※ポットは横に1個分ずらし、再び隙間なく密着させ並べていきます。